【電子化導入済】まじめなとけいや かめ吉(株式会社おさるとめぐま)
時計の聖地と言えば中野と言われるくらい、時計好きの方には国内外に知られた中野ブロードウエイ3階にあるかめ吉。数多くあるブロードウエイ内時計店の中でも20年以上の歴史を誇る老舗です。
店内では販売コンシェルジェ、メンテナンス担当等20名のスタッフが、お客様からの信頼をモットーに接客にあたります。外国人のお客様も多くいらっしゃるので、中国語、韓国語、英語等外国語対応可能なスタッフも9名います。
数多くの商品の中でもロレックス、オーデマ・ピゲ、パテックフィリップ、ウブロ、オメガ、ジャガールクルト等が特に人気で、富裕層の方はロレックスの金無垢モデルをお買い求めになられる方も多いです。
免税店になったきっかけ
免約10年前から免税店の許可を取得していました。2013年に訪日インバウンド数が1000万人を超えたころから、時計好きの外国人の間でかめ吉のことが口コミで広がったようで、免税購入するお客様が増加しました。
特に消費税が10%になってからは、平均購入単価が約200万円と高額なため、さらに顧客メリットが増加し、免税販売での売上が増えました。
外国人のお客様にとっては、かめ吉では本物しか売っていないという信頼感と、並行輸入で安く商品を購入できることが魅力のようで、全体顧客の約3~4割がインバウンドのお客様です。
電子化対応のメリット
手書き時代は購入記録票作成の手続に10分以上の時間が掛かっていましたが、電子化により数十秒と短くなり対応するスタッフも大変便利になったと感じています。
一人のお客様に対応する時間が短くなったので、接客できないことで他のお客様の購入を逃すということがなくなり、売上増加にもつながっています。
また、紙の誓約書を約7年間保管するという手間もなくなり、返品の手続も手書き時代に比べると簡単にできるようになりました。
電子化で導入した免税システムの管理者向け機能で、免税手続だけでなく販売後の税務申告等での経理事務も非常に簡単にミスなく処理できるようになったことも大きなメリットです。
端末やシステム選びのポイント
システム選びのポイントになったのは、免税システムを使用する端末が豊富であることです。以前は手書きで対応していたので、まずは免税システムに使用する端末選びから始めました。iPad、スマホ、ハンディ端末を検討しましたが、店舗に複数台設置するのに大きすぎず、かつ高級品を取り扱う店のイメージも考慮して、使い勝手も良く故障もないハンディ型免税端末を選びました。
また、購入記録情報の控えを印刷できることも大きなポイントでした。免税購入の証として控えを求められることも多く、お客様にもお喜びいただいています。
移行するうえで大変だったこと
免税システム提供会社(承認送信事業者)の手厚いサポートもあって、大変だったことは特にありません。強いて言えば免税システムの初期登録作業と全スタッフが免税システムの操作方法を覚えることでしょうか。とはいっても端末の操作は簡単なので、すぐに慣れることができ、さほど大変ではありませんでした。電子化導入までも、導入してからも、分からないことがあれば免税システム提供会社に対応してもらえるので安心です。
今後の期待
今はインバウンドのお客様が少ないからこそ、インバウンドが回復したらもっと良いサービスを提供したいという気持ちが高まっています。
外国人のお客様は次に日本に来られることを楽しみに、これまで以上にインターネットで事前にいろいろと調べてくる方が多いはずです。実際に商品を手に取ってもらい、どんな商品をお求めなのか、どんな時計が好きかなのかニーズを細かく聞いて、実際の来店でしか味わえないサービスを提供し、お客様が一番満足いくものを提供していきたいですね。